『パンデミック:指輪物語』には、原作でおなじみの仲間たちがキャラクターカードとして登場します。
フロドやサム、アラゴルン、ガンダルフといった「旅の仲間」はもちろん、エオウィンやファラミアなど中つ国の勇士、さらにアルウェンやガラドリエルといったエルフも加わり、プレイヤーを助けてくれます。
それぞれのキャラクターは固有の特殊能力を持っており、協力プレイの中で役割分担や戦略を大きく左右します。
この記事では、登場する全13キャラクターの能力と特徴を解説し、初心者におすすめのキャラも紹介します。
Contents
旅の仲間
フロドとサム(ホビット庄)

特殊能力
- フロドの移動
フロドが移動した(または移動に参加した)とき、手番プレイヤーは「友情トークン」を1枚支払うか、フロドの移動先で探索ロールを行わなければならない。 - エルロンドの支援
手番ごとに1回、フロドが準備したとき、そのカードに示されている地域の安息地にフロドがいる場合、サプライから「友情トークン」を1枚得る。 - サムの助力
探索ロールを行うたびに、あなたは「友情トークン」を1枚支払って、同じ数の冥王軍シンボルか探索シンボルを無視することができる。 - 指輪を身につける
探索ロールを行う前に、すべての冥王軍シンボルを無視することができる。そうした場合、希望を1失い、フロドがいる地域にナズグール駒を1体移動させる。
おすすめポイント
フロドとサムは物語の中心を担うキャラクターで、探索や安息地に関わる能力を持っています。
ただしフロドの移動には常に追加コストやリスクが伴い、初心者には少し扱いにくい面があります。
サムの補助能力で安定感は増すものの、全体的には「サポートしながら慎重に動く」タイプで、動かしやすいキャラとは言えません。
- 初心者おすすめ度:★★☆
物語的に選びたくなる存在ですが、実際のプレイでは制約が多く、中級者以上向け。強さを求めるよりも、物語の雰囲気を楽しみたい人向けのキャラクターです。
アラゴルン(風見が丘)

特殊能力
- 北方の野伏
探索ロールが行われたときにアラゴルンがいる場合、1ダイスを振り直すことができる。 - 両軍の大将
戦闘ロールが行われたときにアラゴルンがいる場合、出た敵アイコンごとにそのスペースから敵コマを2体まで取り除く。 - アンドゥリル
アクション(手番ごとに1回):最低1つの目的が達成されている場合、アラゴルンがいるスペースから敵コマを1つ取り除く。
おすすめポイント
アラゴルンは戦闘と探索の両面で活躍できる万能型キャラクターです。
「両軍の大将」による敵コマ大量除去は強力で、劣勢の盤面をひっくり返せる可能性があります。
さらに探索時の振り直しや、アンドゥリルでの敵コマ排除など、序盤から終盤まで腐らない安定した働きが魅力です。
- 初心者おすすめ度:★★★
戦闘でも探索でも役立つため、初心者にとって非常に扱いやすく頼れるキャラです。物語的にも人気があり、最初に選んで後悔しない存在。
レゴラス(森の王国)

特殊能力
- 静かに歩く
アクション(手番ごとに1回):サプライから隠密トークンを1枚得る。 - 確かな一射
随時(アクションではなく、任意のプレイヤーの手番中に実行できる):隠密トークン1枚を支払い、レゴラスがいる(または隣接している)スペースから敵コマを1つ取り除くか、ナズグール駒1体をモルドールに移動させる。 - 鋭い視力
手番ごとに1回、準備アクションしたとき、冥王軍デッキの一番上のカードを見ることができる。
おすすめポイント
レゴラスは射撃による敵の排除と、デッキ確認による未来予測の両方に強みを持ちます。
特に「確かな一射」でナズグールをモルドールに戻す能力は、旅の仲間を守るうえで大きな助けになります。
さらに隠密トークンを自力で獲得できるため、安定した支援が可能です。
- 初心者おすすめ度:★★★
攻撃面とサポート面の両立ができる優秀なキャラ。特に初心者が扱いやすく、戦況を有利に運べる存在です。
ギムリ(エレボール)

特殊能力
- グローインの息子
ギムリがドワーフのスペースで召集したときは、友情トークンを支払う必要はない。 - ドワーフの手業
アクション(手番ごとに1回):サプライから勇気トークンを1枚得る。
おすすめポイント
ギムリはドワーフのスペースでは友情トークンを消費せずに召集できるため、仲間を増やしやすいのが特徴です。
さらに勇気トークンを安定して獲得できるため、前線での戦闘を支える役割として活躍します。
- 初心者おすすめ度:★★☆
シンプルで扱いやすい反面、戦闘特化のため役割はやや限定的です。
ガンダルフ(サルバド)

特殊能力
- ミスランディア
ガンダルフが召集したとき、そのスペースに部隊駒を1個ではなく2個まで追加する。 - 飛鷲
ガンダルフが単独で移動したとき、2つ先のスペースに移動することができる。
(このとき、特殊な道を使うことはできない) - 光と焔
戦闘ロールが行われたときにガンダルフがいる場合、勇気トークンを支払って、同じ数のダイスを任意の結果に変更することができる。
おすすめポイント
ガンダルフは仲間を一度に2体召集できる点と、飛鷲による大きな移動力が魅力です。
さらに「光と焔」で戦闘結果を操作できるため、戦況を左右する強力なキャラクターです。
移動・召集・戦闘すべてに強みを持つ万能型といえます。
- 初心者おすすめ度:★★★
シンプルかつ強力な能力を持ち、安定した立ち回りが可能。初心者にも安心して勧められるキャラクターです。
メリーとピピン(ホビット庄)

特殊能力
- 忠実な友人
アクション(手番ごとに1回):サプライから友情トークンを1枚得る。 - 陽動
随時(アクションではなく、任意のプレイヤーの手番中に実行できる):
メリーとピピンがいる地域にナズグール駒が3個以下しかない場合、友情トークンを1枚支払って、その地域にいるナズグール駒を2個まで移動させることができる。 - 曲歌って!
アクション:フロドがいるスペースにメリーとピピンがいる場合、友情トークンを3枚支払って希望を2得る。
おすすめポイント
メリーとピピンは友情トークンを増やす能力と、ナズグールを移動させる「陽動」で仲間を守る支援的な役割が得意です。
また、フロドと一緒にいることで希望を獲得できるため、物語的にもプレイ感的にも盛り上がる存在です。
- 初心者おすすめ度:★★☆
支援能力は強力ですが、友情トークンの消費が多いため運用は少し工夫が必要です。
ボロミア(ミナス・ティリス)

特殊能力
- 執政の世継ぎ
ボロミアがゴンドール(青の盾アイコン)のスペースで召集したとき、抵抗トークンを支払う必要はない。 - ゴンドールの英雄
ボロミアが占領したとき、支払う勇気トークンを1減らす。 - 力に惑わされる
ボロミアが交友アクションに参加しているとき、あなたは抵抗トークンを与えることも得ることもできない。
おすすめポイント
戦闘面に特化したキャラクターで、勇気トークンの消費を抑えながら攻勢を仕掛けられるのが魅力。
「執政の世継ぎ」により召集がしやすく、盤面での展開力も高いです。
ただし交友面での制約があるため、チームプレイよりも戦闘を中心に活躍するスタイルが向いています。
- 初心者おすすめ度:★★☆
扱いやすいが協力行動に制限がある。
一方で戦闘では非常に頼れる存在で、前線に立たせると強みを発揮する。
エルフの守護者たち
ガラドリエル(ローレン)

特殊能力
- 光の奥方
随時(アクションではなく、任意のプレイヤーの手番中に実行できる):
ガラドリエルが安息地にいるあいだ、隠密トークンを1枚支払うことで、
ゲームの準備時に選ばれなかったイベントカードをランダムに1枚引くことができる。 - ガラドリエルの鏡
アクション:プレイヤーデッキの上からカードを4枚まで表向きにし、
任意の順番でそのカードをプレイヤーデッキの上に戻す。 - ネンヤ
戦闘ロールが行われたとき、ガラドリエルと最低1体のエルフ部隊駒が同じ地域にいる場合、
1ダイスを振り直すことができる。
おすすめポイント
支援能力に優れた守護者。カードの並び替えで先読みができる「ガラドリエルの鏡」は、
チーム全体の行動計画を立てやすくする強力なスキルです。
また、戦闘補助の「ネンヤ」によってエルフ軍を強化できるため、戦略的にも重要なポジションを担います。
- 初心者おすすめ度:★★★
直接的な攻撃力はないが、全体のサポート力が非常に高い。
慣れるほど真価を発揮するタイプ。
アルウェン(裂け谷)

特殊能力
- 夕星姫(ゆうせいひめ)
アルウェンが裂け谷スペースで召集したとき、友情トークンを支払う必要はない。 - 援軍を送る
アルウェンが準備アクションを行ったとき、そのカードに示されている地域にキャラクターがいる場合、
その地域にあるエルフ部隊駒を1個まで、他のキャラクターがいるスペースへ移動させることができる。 - 助言を与える
自分の手番ごとに1回、アルウェンが安息地で交友したとき、
あなたが与える(または受け取る)カードはその地域に一致している必要がない。
おすすめポイント
アルウェンは「援軍を送る」により他のキャラクターを支援できる貴重な存在。
地形に縛られずにカードを交換できる「助言を与える」も強力で、連携の中核を担うサポート型キャラ。
直接的な攻撃力はないが、パーティ全体の行動をスムーズにし、戦局を安定させる力を持つ。
- 初心者おすすめ度:★★★
扱いやすく、協力プレイを重視するチームでは特に活躍できる。
戦闘よりも後方支援が得意なタイプ。
ローハンの戦士たち
エオメル(イーストエムネット)

特殊能力
- ローハンの乗り手
手番ごとに1回、エオメルがアクションを実行するとき、
追加の移動アクションを1回行うことができる。 - マーク軍団長
戦闘ロールが行われたとき、エオメルと最低1個のロヒルム部隊駒がいる場合、
友軍部隊駒1個の喪失を無視する。
おすすめポイント
エオメルは高い機動力と耐久性を併せ持つ、ローハンらしい前線型キャラクター。
「ローハンの乗り手」で移動範囲を広げつつ、「マーク軍団長」で味方の損失を防ぐことができるため、
前線の維持や救援に非常に向いている。直接的な火力はないが、チーム全体の生存力を高める優秀な盾役。
- 初心者おすすめ度:★★☆
やや上級者向け。機動戦を好むプレイヤーや、チームを守る立ち回りを楽しみたい人におすすめ。
エオウィン

特殊能力
- ローハンの盾持つ乙女
エオウィンがローハンのスペースで召集したとき、友情トークンを支払う必要はない。 - わたしは生き身の人間の男ではない!
戦闘ロールが行われたとき、エオウィンがいる場合、出たナズグールアイコンごとに、
その地域にあるナズグール駒1個をゲームから除外する。
(ただし、友軍部隊駒2個は失わない)
おすすめポイント
エオウィンは防衛と反撃の両面に優れた戦闘型キャラクター。
特にナズグールに対して非常に強く、敵の行動を封じる能力が光ります。
味方を守りつつ戦況をひっくり返す力を持つ一方、配置や移動のタイミングを見誤ると効果を発揮しづらい点も。
- 初心者おすすめ度:★★★
扱いやすく、ローハン勢力を理解するうえで非常に良い入門キャラ。
ナズグールを倒すことができる唯一のキャラクターでもあり、
戦闘ルールや特殊効果を学ぶ練習にも最適です。
ゴンドールの守護者たち
ファラミア(ミナス・ティリス)

特殊能力
- 奇襲
ファラミアが最低1個の友軍部隊駒を連れて移動アクションを実行したとき、
移動先で追加の攻撃アクションを1回実行できる。
そうした場合、支払った隠密トークン1枚ごとにダイス目を敵撃破のアイコンに変更する。 - 隠密行動
ファラミアが特殊な道を通って移動アクションを実行したとき、
支払うシンボルを1減らすことができる。 - エルダーの叡智
アクション(手番ごとに1回):ファラミアが安息地にいるとき、
その地域が示されている抵抗トークンカードを捨て札置き場から1枚得る。
おすすめポイント
ファラミアは、戦略と柔軟な立ち回りを両立する戦術家タイプ。
奇襲による攻撃コンボで瞬発力を発揮しつつ、隠密行動によって移動コストを抑え、
安全圏からの支援や奇襲を繰り返せる点が魅力です。
- 初心者おすすめ度:★★★
攻撃と支援の両立ができる扱いやすいバランスタイプ。
「奇襲 → 攻撃」の流れを活かせれば、一気に戦況を覆す力を持つキャラクター。
特殊キャラクター
ゴクリ(モリア)

特殊能力
- あいつは俺たちをだます!
ゴクリかフロドが友軍部隊駒を移動(または追加)したスペースにいる場合、
そのスペースがすべて敵勢力で占領されているなら、希望を1失う。 - 案内役
探索ロールが行われるとき、ゴクリがいる場合はダイスを3個減らす。
(依然としてダイスを7個振ることもある。) - こそつき
アクション(手番ごとに1回):捨て札置き場から任意の隠密カードを1枚得る。 - 狡猾
ゴクリは安息地にいない場合でも準備できる。
ゴクリが準備したとき、隣接するスペースへ敵コマを1個移動させることができる。
(このとき戦闘ロールは行わない。)
おすすめポイント
ゴクリは味方にも敵にもなり得る非常に特殊なキャラクター。
行動制限が多く、直接的な戦闘や支援には向かないが、
「案内役」や「こそつき」でカード運用を操作し、情報面でのサポートが可能。
また「狡猾」によって敵コマを間接的に動かせる点も特徴的。
- 初心者おすすめ度:★☆☆
扱いは難しいが、テーマ的な存在感が抜群。
特殊ルールを理解してから挑戦したい上級者向けキャラ。
🪶 まとめ
『パンデミック:指輪物語』に登場するキャラクターたちは、
それぞれが原作の個性や名シーンをしっかりと再現した能力を持っています。
- アラゴルンやレゴラスといった戦闘・支援のバランス型
- エオメルやエオウィンのように前線で戦う勇敢な戦士
- ファラミアやガラドリエル、アルウェンのような支援・戦略タイプ
- そして、唯一無二の存在「ゴクリ」
どのキャラクターも強さだけでなく、チーム全体との連携が重要。
役割を理解し、仲間同士で補い合うことで勝利への道が開かれます。
自分のプレイスタイルに合ったキャラクターを見つけ、
中つ国の冒険を体験してみましょう!🌋✨