はじめに
猫野侯国は、ROOTの中でもっともオーソドックスな勢力です。
製材所で木材を生産し、その木材を使って建物を建てて得点していく──という「分かりやすく安定した得点ルート」が大きな特徴です。
基本的な行動がシンプルなため初心者でも扱いやすく、一方で木材のルート構築や支配の取り方、建築のタイミングなど、やりこむほどに奥深さも見えてくる勢力です。
建物を破壊されても再建すれば再び得点できるため、“攻められても立て直せる”柔軟さがあるのも猫野侯国ならではの強みです。
この記事では、そんな猫野侯国の基本的な動きや得点の仕組み、勝ち筋の考え方まで、プレイに役立つ視点をわかりやすく紹介していきます。
猫野侯国はこんなことができる!
ROOTの中でもっともオーソドックスな勢力である猫野侯国は、以下のようなアクションを中心に得点を稼いでいきます。
- 製材所から木材を生産する
- 木材を使って建物(製材所・工房・募兵所)を建てる
- 募兵所から兵士を配置する(募兵)
- 他の広場へ兵士を移動させる
- 敵と戦闘する
- カードをクラフトして得点や効果を得る
- 鳥カード(ワイルドカード)を使ってアクションを追加する
- 手札を補充する(夕闇フェイズ)
このように、「資源の生産と建築による得点」を軸に、
盤面を広く支配していくのが猫野侯国の基本スタイルです。
ROOTのゲームは3つのフェイズで進行
ROOTでは、すべての勢力が以下の3つのフェイズを順に実行していきます。
- 🐦 鳥歌フェイズ(朝)
- ☀️ 昼光フェイズ(昼)
- 🌙 夕闇フェイズ(夜)
それぞれのフェイズでは、勢力ごとの固有の動きや、共通のアクションを行う時間帯が決まっています。
猫野侯国の場合、それぞれのフェイズで以下のようなことが行われます。
鳥歌フェイズ(朝)
- 製材所のある広場に、それぞれ1個ずつ木材を配置します(自動生産)。
- これは猫野侯国の得点源となる建築の“燃料”となる重要な資源です。
昼光フェイズ(昼)
- 最大3つまで、以下のアクションを実行できます。
※鳥カード(ワイルドカード)を捨てることで、1枚につき+1アクション可能。
主なアクション:
- 木材を消費して建物(製材所・工房・募兵所)を建てる
- 募兵所のある広場に兵士を配置する(募兵)
- 自軍の兵士を他の広場に移動させる
- 敵駒との戦闘を行う
- 手札のアイテムカードをクラフトして得点や特殊効果を得る
アクション数が限られているため、いかに無駄なく効率よく行動するかが勝敗を左右します。
夕闇フェイズ(夜)
- 手札を2枚補充します。
- 手札が5枚を超えている場合は、5枚になるようにカードを捨てます。
このタイミングで次のターンに備えるカード調整を行います。
猫野侯国の特殊能力・固有ルールまとめ
猫野侯国は、他の勢力にはない以下のような独自の能力やルールを持っています。
- 城塞トークン:設置された広場には、他勢力が建物やトークンを配置できなくなります(ただし戦闘で破壊は可能)。
- 野戦病棟:戦闘で除去された兵士は、城塞トークンのある広場に戻ってくる(復活する)特殊な能力。
- 建築で即得点:建物(製材所・工房・募兵所)を建てたタイミングで得点が入る。
- 再建して得点回復:壊された建物も、再建することで再び得点源になる。
これらの能力は、猫野侯国が“序盤から得点を伸ばしやすい”理由であり、また“安定して得点を稼げる”要因にもなっています。
次に、それぞれの能力を詳しく見ていきましょう。
城塞トークンとは?
ゲーム開始時に1つ配置される城塞トークンは、強力な制限能力を持っています。
この広場には、他勢力は建物やトークンを配置できません(ただし、戦闘で攻め込むことは可能)。
木材や製材所を安全に確保する拠点として活用されることが多く、「ここだけは絶対に守る」という戦略拠点になります。
野戦病棟とは?
野戦病棟の効果により、戦闘で除去された猫の兵士は城塞トークンのある広場に復活します。
これは大きなアドバンテージで、再配置のコストなしに兵士を戻せるため、防衛や建築を安定させることができます。
ただし注意点として、城塞トークンが破壊されるとこの効果は失われます。
そのため、城塞がある広場を安全に保つことが猫野侯国の安定運営のカギとなります。
建築で即得点
猫野侯国では、建物を建てた時点で即座に得点が加算されます。
製材所・工房・募兵所のどれを建てても得点になるため、序盤から得点を安定して稼ぎやすいのが特徴です。
再建して得点回復
建物が壊されたとしても、再び同じ種類の建物を建て直せば再度得点がもらえます。
つまり、“建物は得点源”として何度でも使えるということ。
あえてリスクを背負って前線に建築し、壊されても再建して得点を取り戻す、といった大胆な戦略も可能です。
終盤の勝ち筋と得点の伸ばし方
猫野侯国は序盤に得点を稼ぎやすい一方で、終盤になると他勢力から妨害されやすく、得点ペースが落ちやすい傾向があります。
ここでは、終盤において得点を伸ばすコツや、リードを守りきるための動き方を見ていきましょう。
得点レースを見ながら行動を調整
終盤は他プレイヤーの得点状況をよく観察し、自分がリードしているなら無理に拡張せず、守りを固めるのも有効です。
製材所や工房を壊されないように兵士を置き、支配を維持しながらコツコツ得点を積み重ねましょう。
クラフトで勝利を補強する
猫野侯国にとってクラフトによる得点はあくまで補助的な手段ですが、一部のクラフトカードには非常に強力な効果を持つものがあります。
戦闘力を高めたり、防御を固めたりと、少ないアクション数を補う手段として機能するため、特定のクラフト効果はゲーム展開に大きな影響を与えることがあります。
そのため、工房を複数建てておくことで、これらの強力なカードをクラフトできる状態にしておくのは非常に有効です。
とはいえ、他の建物(製材所・募兵所)とのバランスや、マーク(ウサギ・ネズミ・キツネなど)の配置の都合によって、工房を思い通りに建てるのは難しい場面も多くなります。
無理にクラフトを狙うのではなく、条件が整ったときに活用するくらいの感覚で構えておくと良いでしょう。
アクション追加で一気に加速
序盤〜中盤で温存していた鳥カード(ワイルドカード)は、終盤にこそ活躍します。
アクションを1つ追加することで、木材の運搬と建築を同一ターン内に完結させたり、募兵+建築などの強力な動きを実現できます。
ここぞというタイミングで一気に得点を伸ばしておくと、勝利に直結しやすくなります。
焦らず再建して得点につなげる
終盤に建物を壊される場面もありますが、猫野侯国は建て直しによって再び得点を稼げる勢力です。
防衛しきれないときはあえて見送って、次のターンに再建するという判断も大いにアリです。
猫野侯国は、終盤になっても“自分のテンポ”を崩さず、1点1点を積み上げることでリードを守ることができます。
妨害に過剰に反応せず、自分の得点ルートを冷静に維持できるかが勝利のカギです。
まとめ:猫野侯国で安定した勝利を目指そう
猫野侯国は、木材の生産から建築による得点というシンプルな構造で、序盤から着実にリードを広げていける安定型の勢力です。
一方で、アクション数の限界や他勢力からの妨害によって、終盤での得点の伸び悩みや守備の難しさも抱えています。
だからこそ、
- 製材所や工房の配置を工夫して守りやすくする
- 鳥カードを使って手数を伸ばす
- 強力なクラフトカードで戦術を広げる
- 再建によって得点を回復する
といった工夫を重ねることで、最後まで得点を維持し、勝ち切る展開が見えてきます。
初心者にも扱いやすく、戦術を磨けば上級者相手でもしっかり勝てる──
そんな“ROOTらしい戦略性”を持った勢力が猫野侯国です。
次回は他の勢力にも注目して、それぞれの動き方や対策も紹介していきます。
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