はじめに
ROOTは、勢力ごとにルールや得点方法が大きく異なるボードゲームです。
この記事では、ROOT初心者向けに
- 得点の取り方の基本
- アクションや支配の考え方
- ゲーム中に意識すべきポイント
をわかりやすく紹介していきます。
まずはゲーム全体の流れや得点の取り方を理解して、次に各勢力ごとの特徴や立ち回りを学んでいきましょう。
ROOTの勝ち方の基本は「得点をどう取るか」
ROOTは最終的に「30点」を獲得したプレイヤーが勝利するゲームです。
勢力によってルールや行動の特徴は違いますが、全てのプレイヤーが共通して目指すのは「得点をどう稼ぐか」という部分です。
ROOTでは、得点の取り方は大きく3つのパターンがあります。
- 建物による得点
建物を建てることで得点を稼ぐ勢力があります。猫野侯国がこのタイプです。 - カード効果による得点
クラフトしたカードやアイテムによって得点を得ることができます。 - 勢力特有の目標達成による得点
クエストの達成や他勢力との同盟関係を深めて得点を稼ぐ(放浪部族)など、独自の条件を満たすことで得点する勢力もあります。
勢力ごとに得点パターンの比率が違う
ROOTではすべての勢力が得点を目指しますが、「どこから得点するか」の比率は勢力ごとに異なります。
- 猫野侯国
建物を建てることで得点を伸ばす勢力です。木材を生産し、広場に製材所・募兵所・工房を建てて安定的に得点します。 - 鷲巣王朝
毎ターン強制的に実行する勅令に従いながら止まり木(巣)を建てて得点します。得点効率は高いですが、縛りが強く、内乱に注意が必要です。 - 森林連合
支持トークンを広げて得点を稼ぐ勢力です。得点の伸びは遅めですが、後半に爆発的に伸びるタイプです。拠点の建設やクラフトによって行動範囲を広げながら、支持トークンを配置して得点していきます。 - 放浪部族
クエストの達成や他勢力との友好関係(同盟)を深めることで得点を獲得します。
ROOTで意識すべき基本戦略
広場の支配が最重要
ROOTでは、広場を支配しているプレイヤーが大きな有利を得ます。
支配とは、その広場にある兵士コマと建物タイルの合計数が最も多いプレイヤーのことです。
支配していることで得られるメリットは大きく3つあります。
- 建築ができる(建物を建てる条件)
- クラフトができる(カードの効果を作る条件)
- 移動制限が緩和される(移動元または移動先の広場を自分が支配していなければ移動できない)
支配はROOTにおける行動の根幹となる要素です。
どの勢力でも盤面を広く見渡して支配エリアを増やしていくことが重要になります。
アクションは無駄なく効率的に使う
ROOTでは、勢力ごとに使えるアクション数が限られています。
また、アクション数の増やし方や制限の仕組みも勢力によって異なります。
各勢力のアクション数の基本は次の通りです。
- 猫野侯国
昼光フェイズに3アクションまで実行可能。さらに手札から鳥カード(ワイルドカード)を捨てることでアクションを追加できます。 - 鷲巣王朝
勅令に書かれたアクションをすべて必ず実行するルール。増やすと強力ですが縛りも強くなります。 - 森林連合
夕闇フェイズに、指揮官ボックスにいる指揮官の数だけアクションを実行できます。拠点を増やして指揮官を配置することで行動回数が増えていきます。 - 放浪部族
使えるアイテムの数がアクション数に直結します。アイテムを集めることで行動回数が増えていきます。
アクション効率を高めるコツ:
- 移動と建築をセットで考える
- 兵士をまとめて動かす
- アクションを余らせない(使い切る意識を持つ)
- 勢力ごとの「アクション数を増やす手段」を積極的に活用する
ROOTでは、わずか1アクションの差が勝敗に大きく影響する場面が多いゲームです。
勢力の特徴に合わせてアクション数を増やしたり、無駄なく動くことを意識しましょう。
他勢力への妨害も大事
ROOTでは「他プレイヤーを放置すると一気に逃げられる」ことが多く、妨害や牽制はとても重要な戦略です。
相手勢力の得点源を見極め、適切なタイミングで妨害することで試合展開をコントロールしやすくなります。
勢力ごとの妨害ポイントは以下の通りです。
- 猫野侯国
木材をため込んでいる/建物が増えはじめている
→ 支配を崩す、建物を壊す - 鷲巣王朝
勅令が安定してきた/止まり木を次々建てている
→ 勅令を邪魔する、止まり木を破壊する - 森林連合
支持トークンが広がってきた/安全な拠点ができている
→ 支持トークンや拠点を除去する - 放浪部族
アイテムを多く持っている/クエストを連続で達成しそう
→ 攻撃してアイテムを破壊、近づいて牽制する
ROOT初心者がやりがちな失敗
ROOTに慣れていないうちは、次のようなミスをしやすいので注意が必要です。
- 支配条件の見落とし
建築やクラフト、移動には支配条件が必要な場面が多いです。支配のルールを忘れて行動できない失敗はよくあります。 - アクション動線のミス
目的の広場に移動できなかったり、木材や兵士をバラバラに動かして非効率になることがあります。特に猫野侯国は木材の管理に注意。 - 他プレイヤーを放置して独走させる
ROOTでは放置すると得点が一気に伸びる勢力が多いため、盤面をよく見て相手の動きを牽制する意識が重要です。
対策
盤面を広く見渡し、自分の勢力だけでなく「誰が加速しているか?」を意識するクセをつけましょう。
早めに相手の得点源を妨害することで、自分のペースに持ち込みやすくなります。
ROOTの基本戦略まとめ
ROOTは勢力ごとにルールや得点の取り方が異なりますが、ゲーム全体に共通する考え方はシンプルです。
- 得点をどう取るかを常に考える
- 広場の支配を意識する
- アクションを効率的に使う
- 他勢力の動きを見て妨害・干渉する
また、ROOTには30点で勝利する通常の勝ち方以外に、「圧倒カード(特殊勝利条件)」による勝ち方も存在します。
ただし、圧倒カードは条件が厳しく成功するのは難しいため、初心者のうちは基本戦略を優先してプレイするのがおすすめです。
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