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🕳️ 地底公領(ちていこうりょう)

📌 概要
「そびえる山の生き物乱記」拡張セットで登場する勢力。
モグラの一族による組織的な君主国家で、臣下を登用し「議会」で命令を実行していく独自の政治システムが特徴です。
盤面外には「トンネル」でつながった独自の、どの派閥も入ることのできない支配領域「巣穴」を形成。
市場や堡塁(ほうるい)を建て、戦闘・移動・得点の基盤を築いていきます。
昼光フェイズでは「閣議」と「議会」の二段構えでアクションを展開し、
手札を使って新たな臣下を登用することで得点や行動の幅を拡大可能。
一方で、建物が破壊されると登用した臣下を失い、冠コマも除去されるというリスクも抱えています。
序盤から盤面を広く支配していくことが求められる、重厚な国家運営型の勢力です。
🎲 難易度:中級者〜やや上級者向け
🔍 特徴:巣穴の支配 / 登用システム / 議会アクション / 冠による得点管理
🕒 ターン構成(地底公領)
地底公領のターンは、「閣議」や「議会」によるアクション管理が特徴です。
登用した臣下が行動の鍵になるので、臣下の能力と配置の組み合わせが勝敗を左右します。
各フェイズでの行動は以下のとおりです。
🕒 ターン構成(地底公領)
地底公領のターンは以下のフェイズで進行します。
登用した臣下が行動の鍵になるため、どの臣下をいつ登用するかが戦略の大きな軸となります。
🌅 鳥歌フェイズ
- 巣穴に、(1 + 派閥ボードに表示されている兵士アイコンの数)だけ兵士コマを補充します。

☀️ 昼光フェイズ
昼光フェイズは以下の3ステップで構成されています:
1. 閣議(最大2回の行動)
以下の行動から任意の組み合わせで2回まで実行できます:
- 建設:カードを1枚公開し、自分が支配する一致する広場に市場または堡塁を建設。
- 募兵:巣穴に兵士コマを1つ配置。
- 移動:移動1回を実行。
- 戦闘:戦闘1回を実行。
- 穴掘り:カードを1枚消費し、一致するマークのトンネルトークン未設置広場にトンネルを配置し、巣穴から最大4個の兵士を移動させる(すでに3つ配置されている場合は1つ戻してから配置可能)。
2. 議会(登用済みの臣下カードの能力を実行)
登用済みの臣下カードを1枚ずつ任意の順で実行可能。
各カードの効果は貴族の階級によって異なり、戦闘・移動・建設・得点など多様な行動が含まれる。

🛡️ 臣下カードの能力一覧(地底公領)
臣下名 | 階級 | 効果内容 |
---|---|---|
モグラ親方 | 下級貴族 | カード1枚を公開し、自分の支配下広場に建物1枚を配置(カードと広場のマークは一致不要) |
モグラ隊長 | 下級貴族 | 戦闘を1回行う |
先導モグラ | 下級貴族 | 移動を1回行う |
旅団長 | 貴族 | 移動を2回まで行う or 戦闘を2回まで行う |
銀行家 | 貴族 | 同じ種類のカードを好きな枚数捨て、その枚数分VPを得る(1枚でも可) |
市長 | 貴族 | 登用中の貴族または下級貴族のアクション1つを実行 |
ドロ公 | 大貴族 | トンネルトークンが3つすべて配置されていれば2VPを得る |
チリ殿 | 大貴族 | マップ上にある市場タイル1枚につき1VPを得る |
イシ卿 | 大貴族 | マップ上にある堡塁タイル1枚につき1VPを得る |
3. 登用(臣下カードの新規登用)
- 未登用カードから1枚を選び、手札を公開することで登用。
- 広場に対応したカードを必要数公開し、自軍の支配広場と一致していれば登用可能。
- 登用時に冠を乗せ、得点を獲得。

🌙 夕闇フェイズ(地底公領)
夕闇フェイズでは、以下の3ステップをこの順番で実行します。
1. 公開カードの廃棄と回収
このターン中に《建設》などで「公開したカード」のうち、以下のように処理します:
- 鳥カードはすべて捨て札にする。
- 鳥以外のカードはすべて手札に戻す。
※《穴掘りアクション》で使用したカードは「消費」扱いとなり、手札には戻りません。
2. クラフトアクションの実行
地底公領では、堡塁または市場をクラフトツールとして使用し、夕闇フェイズ中にクラフトを行います。
- クラフトに必要な動物マークと一致する広場に、堡塁または市場があればクラフト可能。
- 堡塁・市場はクラフト的には同じ役割です。
3. 手札の補充と調整
以下の手順でカードを引き、手札を整理します。
- 山札から「1枚+派閥ボード上にあるカードアイコンの数」だけカードを引く。
- 手札が6枚以上の場合、任意のカードを捨てて5枚に調整する。
🏰 地底公領の特殊ルール・固有能力
地底公領は、盤面外に存在する「巣穴」や「臣下制度」によって、独自の拠点管理・得点システムを構築する派閥です。
🕳️ 巣穴とトンネルによる排他的な領域管理
地底公領は、盤面外に「巣穴」タイルを持っており、ここが兵士の供給源となります。
また、盤面上の「トンネルトークン」が置かれている広場は、巣穴と“隣接している”とみなされます。
- 巣穴には他派閥のコマや建物は配置できず、移動することもできません。
- トンネルはカードを消費することで新たに配置できますが、3つすべてが配置済みの場合は、任意の1つを手元に戻してから再配置することも可能です。
👑 臣下と冠コマの登用システム
地底公領は、最大9人の「臣下カード(キャラクター)」を登用し、それぞれの能力で行動していきます。
登用にはカードの公開や、対応する広場への配置といった条件が必要です。
- 登用時には「冠コマ」を消費し、その場で得点を獲得。
- 登用した臣下は「議会」フェイズで順にアクションを実行します(例:モグラ親方、ドロ公など)。
- 建物が破壊されると、最も高い階級の臣下の職が失われ、対応する冠もゲームから除去されます。また、手札からカードを1枚ランダムに捨てなければなりません。
🏗️ 建築とクラフトの特殊性
地底公領は「堡塁」や「市場」を建築し、これらの建物を使って夕闇フェイズにクラフトを行います。
- クラフトは、建物(堡塁・市場)をクラフトツールとして使用する点が他派閥と異なります。
- 建物は、「閣議」や「臣下アクション」など、複数の手段で配置することが可能です。
🎯 地底公領の立ち回りと戦術の基本
地底公領は、「臣下の登用」と「建物の設置」による得点が中心となる派閥です。以下の点を意識することで、安定したプレイが可能になります。
👑 臣下を計画的に登用していく
- 登用は得点源であり、同時に毎ターンのアクション源でもあります。
- 登用条件(カードの公開・対応広場の支配)は意外と厳しいため、序盤はカードと配置の準備に注力しましょう。
- 冠の数には限りがあるため、どの階級から登用していくかも重要です。
🏗️ 建物は分散ではなく集中配置も有効
- 「堡塁」「市場」は同じ種類をまとめて設置することで、クラフト効率や得点アクションで真価を発揮します。
- 特に「市場」はチリ殿(大貴族)とのシナジーが強く、戦略的に多く建てたいタイルです。
🕳️ トンネルの使い方が勝敗を分ける
- トンネルの設置は「穴掘り」アクションで行います。カード消費を伴うので、必要なタイミングと場所に絞って使うのが吉。
- 穴掘りで巣穴から最大4体の兵士を送り出せるため、募兵アクションよりも効率的かつ柔軟に兵力展開が可能です。
- トンネルが3つ置かれていると、「ドロ公」の能力で毎ターン得点できます。早めの設置完了を意識したいところ。
☠️ 建物破壊には要注意
- 建物が破壊されると、高位の臣下が職を失い、冠と手札を失うという強烈なペナルティがあります。
- なるべく兵士での防衛ラインを構築し、脆弱な建物を守るようにしましょう。
🧩 議会アクションはバランスが大事
- 特定の臣下に偏らず、移動・戦闘・建築をうまく分散させて登用していくと、議会の動きがスムーズになります。
- 「市長」や「旅団長」など、柔軟性の高い臣下を早めに登用できると安定感が増します。
📝 まとめ|地底公領はこんな勢力!
項目 | 内容 |
---|---|
難易度 | 中級〜やや上級者向け |
得点源 | 臣下の登用、建物の設置(特に市場・堡塁)、特定臣下による毎ターンVP獲得 |
主な特徴 | 巣穴による独自ルートと安全圏の確保、登用によるアクション拡張、クラフト手段の特殊性 |
強み | 安定した得点源が多く、盤面外(巣穴)から兵士を送れる柔軟性 |
弱み | 建物の破壊による重いペナルティ、登用条件の厳しさ、支配広場の確保が必要 |
プレイ感 | 登用と建設の計画性が求められ、ジワジワと力をつけていく戦略派向けの勢力 |
➡️ 登用・建設・トンネルの3本柱を軸に、盤面外からの展開と臣下の力を最大限に活かそう!