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【ROOT】蜥蜴教団の立ち回り方とは?儀式と信者で逆転を狙え!

🦎 蜥蜴教団(とかげきょうだん)

📌 概要

『さざめく河のけだもの軍記』拡張セットで登場。
戦闘で失った兵士を神官として転用し、「儀式」によって敵を圧倒していく、宗教的な勢力です。

この勢力は手札の動物マークを重視しており、手札を公開することで昼光フェイズのアクション(建設・募兵・得点・犠牲)を行います。公開したカードは夕闇フェイズに手札に戻るため、他勢力と異なるテンポでゲームが進みます。

また、戦闘で除去された兵士が「神官」として蓄積され、鳥歌フェイズにはその神官を消費して「聖戦」「改宗」「聖域化」などの強力な儀式を実行可能です。

独自のルールが多く、序盤は習得にやや苦労するものの、手札循環と動物マークの管理を理解すれば非常に強力な展開が可能となる、戦略的な上級者向け派閥です。


🧠 難易度:中〜上級者向け
🔍 特徴:カード管理 / 儀式による得点 / 死者を神官に転用 / 手札の循環

🕒 ターン構成(蜥蜴教団)

見た目はいつも通りの3フェイズ構成。しかしその中身は、信仰と儀式に満ちた教団ならではのものです。

🕊 朝フェイズ(鳥歌フェイズ)

  1. 追放民の調整
    「死せる魂の集い」にあるカードを確認し、最も多い種族(鳥以外)を新たな追放民種族とします。
    それが前ターンと異なる種族だった場合、その種族の枠に追放民マーカーを表向き(追放面)で配置します。
    同じ種族だった場合、追放民マーカーを裏返して「嫌悪面」にします。

「嫌悪状態」 … 同数最多の種族が複数ある場合、または「死せる魂の集い」にカードが1枚もない場合も、マーカーを「嫌悪」状態にします(位置はそのまま)。「嫌悪」状態の間は、後述する秘儀実行のコストが1軽減されます。

  1. 死せる魂の集いの除去
    そこにあるすべてのカードを共通の捨て山へ移します(圧倒カードは横に配置)。
  2. 秘儀の実行
    神官(神官ボックスに置かれた兵士コマ)を消費し、以下の3つの秘儀から任意のものを任意の順番で実行できます(実行条件を満たしていれば複数回実行可)。
    実行できる広場は、現在の追放民種族と一致する広場です。
  • 聖戦(神官2個)
     → 該当広場で戦闘を行う、またはそこから兵士を移動し、移動先で戦闘を行う
  • 改宗(神官2個)
     → 敵兵士を1体除去し、自軍兵士をその場に配置(サプライから配置)
  • 聖域化(神官3個)
     → 敵の建物1つを除去し、代わりに庭園を建設(敵の配置物を除去した場合VPとなる。)

🌓 昼光フェイズ(儀式の実行)

このフェイズでは、「儀式」と呼ばれる特殊なアクションをカードを公開することで実行します。カード1枚につき1回、以下のいずれかの儀式を選んで行います(任意の順・回数で実行可能)。

📜 主な儀式

  • 建設
     公開したカードと一致する動物マークの広場で、対応する庭園タイルを1枚配置します。
     (※その広場を自分が支配している必要があります)
  • 募兵
     公開したカードと一致する動物マークの広場に、兵士コマを1個配置します。
     (※自勢力の支配は不要で、カードと広場のマークが一致すれば配置可能です)
  • 得点
     公開したカードを「死せる魂の集い」に消費(移動)することで、対応する庭園エリアの一番右のVP値を得点します。
     ※同じ動物マークのカードを複数枚消費すれば、1ターンに複数回得点可能です。
     ※ただし、消費できるカード枚数が得点の限界になります。
  • 犠牲
     鳥カードを公開することで、兵士コマ1個を神官ボックスに配置します。
     ※このアクションはカードを消費せず、公開のみで実行できます。
     ※公開できる鳥カードの枚数だけ、何度でも実行可能です。

💡 補足
蜥蜴教団はこのフェイズで手札を消費せず、カードを一時的に公開するだけで儀式を実行します。
(得点時のみカードが消費されます)
これにより、手札構成を維持しながら儀式を積み重ねることが可能です(カードは夕闇フェイズに手札に戻ります)。

🌙 夕闇フェイズ(カード回収・クラフト)

昼光フェイズで公開したカードを回収し、クラフトを行うフェイズです。以下の順で進行します。


1. 公開カードの回収

昼光フェイズで公開していたカードを、すべて手札に戻します。
※これにより、蜥蜴教団は基本的に手札を失わずに儀式を繰り返すことが可能になります(得点時を除く)。


2. クラフトアクション

追放民種族と一致する動物マークが描かれた庭園タイルを用いて、クラフトを実行します。

  • クラフトできるのは「追放民種族」と一致する動物マークの庭園のみ。
  • 庭園が盤面に存在しなければ、そのマークのクラフトはできません。

3. 手札の補充と調整

以下の手順で手札を補充・調整します。

  • 山札から「1枚+派閥ボード上の公開アイコンの数」だけ引きます。
  • その後、手札が6枚以上であれば、任意のカードを選び5枚になるまで捨て札にします。

※なお、ここで捨てたカードも次の鳥歌フェイズでの追放民の決定に影響を与えることになります。

🌀 蜥蜴教団の特殊ルールと固有能力

蜥蜴教団は、他の勢力と大きく異なる特殊なルールと仕組みを持った宗教的勢力です。以下の能力や制約を理解することで、教団の立ち回りが格段にわかりやすくなります。


🕊️ 鳥カードはワイルドにならない

教団においては、鳥カードは「すべての動物種の代用(ワイルド)」として扱われません。
→ 儀式・クラフトなどで使うには、指定された動物種カードが必要になります(鳥は「犠牲」のみに使用可)。


🏞️ 庭園による支配(巡礼)

教団は、庭園タイルを置いた広場を自動的に支配します。これは「鷲巣王朝の森の王者」ルールよりも優先されます。
→ 移動やクラフトの条件に大きく影響する重要なルールです。


💀 復讐者(戦闘で神官に変わる)

教団の兵士が防御側として戦闘で除去された場合、その兵士はサプライに戻らず、神官ボックスに配置されます。
→ 防御に回ることで秘儀のコストを稼ぐことができるという、ユニークな戦闘スタイルです。


😱 棄教への恐怖(庭園除去のペナルティ)

庭園タイルが除去されるたびに、手札を1枚ランダムに失うペナルティを受けます。
→ 拠点である庭園の防衛は非常に重要になります。

🧭 立ち回りの基本(蜥蜴教団)

蜥蜴教団は、カードを使った儀式で兵士を増やし、庭園を広げ、得点を稼ぐという、他勢力とは大きく異なるプレイ感を持っています。
以下に、教団として勝利に近づくための基本的な立ち回り方を紹介します。


🧩 初手は「信者集め」と「庭園拡大」から

まずは儀式(昼光フェイズ)で庭園の建設募兵をバランスよく行い、盤面の支配と戦力の基盤を整えていきましょう。
→ 特に序盤は神官を確保するため、防御時にわざと兵士を失う動きも有効です(復讐者効果)。


🎴 カード管理が命!

教団は手札を消費せず公開するだけでアクションを行えるため、手札の質が重要。
→ 使いやすい動物種カードを「残しながら回す」意識を持ちましょう。


🔄 死せる魂の集いと追放民をコントロール

「死せる魂の集い」によって追放民種族が決定されるため、自分の手札の使い方や相手の捨て札を意識することで、
自軍に有利な秘儀の対象を操作できるようになります。


🗿 儀式で得点加速

「得点」儀式を行うと、庭園エリアの右側の得点マスからVPを獲得できます。
→ 消費するカードは必要ですが、後半に向けて庭園を広げて得点効率を高めるのが鍵です。


⚠️ 注意:攻撃性能は低め

教団は移動や戦闘が苦手で、秘儀を使った攻撃(聖戦)や変換(改宗)に頼る必要があります。
→ 自ら仕掛けるより、防御で神官を得て動く「受け身戦術」が効果的な場合も多いです。

🔧 立ち回りのコツ(蜥蜴教団)

  • 序盤は「追放民」の動きと対応エリアを意識して拡大。
     → 最初のターンでは秘儀が限られるため、移動や改宗で対応できる範囲を整えることが大切。
  • 儀式のためにカードを手札に温存・循環させる意識を持つ。
     → 教団はカードを「公開」して使うため、すぐに消費せず計画的に使い回すのが重要。
  • 神官を増やすために「犠牲」アクションを活用しよう。
     → 昼光フェイズ中に犠牲を重ねておくと、次のターンの秘儀(改宗・聖域化など)が通しやすくなる。
  • 庭園の維持と配置がすべての土台。
     → 庭園は破壊されると痛手なので、敵勢力の圧力が強いエリアからは慎重に構える。
     → 同じ広場に複数の庭園を建てることで、得点儀式で一気に得点を伸ばすチャンスも作れる。
  • クラフトと得点を両立させる配置を意識。
     → 庭園の動物マークがクラフトの起点になるため、欲しいクラフトと合わせて庭園を展開できると理想的。
  • 手札公開の読み合いに注意。
     → 公開したカードは相手にも見えるため、行動を読まれやすい弱点がある。
     → あえて公開しないことで、相手の牽制やフェイントにもつながる。
  • 嫌悪状態を活かして秘儀のコストを抑えるチャンスを狙う。
     → 追放民種族の更新で嫌悪状態になったときは、積極的に秘儀を仕掛けたいタイミング。

✅ まとめ|蜥蜴教団の特徴とポイント

項目内容
🧭 難易度中級者〜上級者向け
🎯 勝ち筋秘儀(聖戦・改宗・聖域化)を通じて盤面をコントロールし、庭園の配置と得点儀式でVPを積み重ねる
🧠 要点カード管理と秘儀の組み立てが鍵。神官を貯め、庭園を守りながら、追放民の動きに合わせて盤面を構築

📝 筆者のひとこと:
蜥蜴教団は、他勢力とは全く異なるリズムで展開する“宗教的”な派閥です。
通常のアクションではなく、「公開→儀式→回収」というカードの使い方が特徴的で、
カードの管理とタイミングが勝敗を大きく分けます。

また、同じ広場に複数の庭園を建てておけば、得点の儀式で一気に大量得点を狙える場面も。
庭園が破壊されると、手札からカードをランダムに1枚捨てなければならないため、慎重に守る必要があります。

カードを公開することで相手に手の内が読まれてしまう悩ましさもありますが、
その“ゆるやかな不自由さ”を制御できるようになれば、非常に奥深い勢力です。